自分史紹介『音楽の旅路―金子 綽の音楽の軌跡』

自分史で日本を元気にと活動する河野初江がいろいろな自分史をご紹介。
今回は趣味に徹した作品紹介です。


人生かくありたし!趣味に徹した自分史

『音楽の旅路―金子 綽の音楽の軌跡』

【データ】
著者 金子 綽
発行 有限会社カネットコーポレーション
A5判 本文128ページ

◆大正生まれの方の作品です。喜寿を機に「趣味とはいえ60年にわたる音楽活動の足跡を、ただ自分の思い出として墓場まで持っていくのは勿体ないのではないか」と言われたのをきっかけに作りました。

◆執筆者の音楽の旅路のお供はアコーディオン!音楽を通じて出会った方々との交流が描かれており、自分史はただ自分一人のものではなく、共に生きた人々と時代を物語るものだなあということをあらためて教えてくれます。

◆平成15年の作品ですが、この時点でもう「自分史」という言葉を使っています。その先駆性にまず驚かされます。そしてまた、写真と文章という対比で構成されていて読みやすいことにも!

◆仕事人生についての紹介は少量に留め、音楽人生一つに的を絞った点も楽しい工夫のひとつ。この思い切りの良さが作品の魅力となっています。

◆末尾には金子さんが作曲した楽譜とCDの付録付き。楽しくて読みやすくて、「人生かくありたし」と思えてくる、手にした人を元気にする自分史です。

拝読しながら、私も小学校時代、音楽の先生がアコーディオンチームを編成し、地元の発表会に出て演奏したことを思い出しました。(初江)